感想:ずっと初恋 相馬葵(CV:つやまろ)
約 6 分で読めます。
THE・少女漫画!
幼馴染として生活してきた男女が、とある出来事をきっかけにお互いの大切さに気づく――という超!!王道の幼馴染カップルのお話です。
「トラック数は10」と多い方ですが、その分1エピソードの時間は短くなるので密度が低く私には感情移入しにくかったです。
個人的にはいらないと感じる部分が多かった。数トラック削って、1トラックを長く設定して欲しかった。
声と演技は大好きなんですけど、私はつやまろさんの声に頼りがいを感じないんです!!
ら行(というか「り」)の発音が危ういせいもあるかも?私には少し幼く聴こえます。
具体的に誰がよかったとかはないんですけど、イメージが違うと思いました。同い年の彼氏だから、もうちょっと頼りがいが欲しい。
ずっと初恋 相馬葵(CV:つやまろ)
相馬葵について
「だから俺が好きなのは…お前」
トラック3:「お見合いと告白」
隣の呉服屋の息子で幼馴染。初めて聴いたとき「妙に棒読みだな」と感じました。でも「飄々としたキャラクター」と解釈されたと考えて多少は納得した。
- 一人称:「俺」
- 二人称:「お前」
感想
幼馴染
京都での住み込み修行から4年ぶりに帰ってきた葵との再会。勉強中にうたた寝していた【アナタ】が葵のイタズラで目覚めます。
いないはずの葵の姿を見て「夢?」って…なんてベタな流れなんだ。【アナタ】のキャラはイマイチわからないですけど葵は軽口をたたくようなキャラなのかな。
今のところ意識しない男友達って印象ですね。
着付けの手伝い
呉服屋の息子である葵が、友人の結婚式に出席する【アナタ】のために着付けを手伝い。
ここでは葵が【アナタ】の和服姿を褒めてくれるんですが「着付けした人がいいから」と誤魔化して、まだはっきりと【アナタ】への気持ちは出してきません。
帯を「何締め」って言いながら締めてくれるんですけど幼馴染の【アナタ】なら彼と過ごす中で程度知識があるんじゃないかと思うので要らなかったと思う。
私は聴き手への説明に感じられて興ざめでした。ここが唯一呉服屋設定が活きていたところかなー。
お見合いと告白
葵の実家に立ち寄った【アナタ】。葵はちょうど出かけるところで同じくこれから予定があった【アナタ】が「途中まで」と誘ったところ、不自然に誘いを断ります。
わかりやすくフラグだな~。
場面が切り替わり息を切らした葵。【アナタ】母に「出かけたまま帰ってこない」って言われた葵は近所を走り回って【アナタ】を探してたみたいです。
この時代に?と思ったけど「考える間もなく駆け出して思いつかなかった」ってことにすればいいのかな。うーん……。
【アナタ】は葵のお見合いの話がショックで、用事の帰りに公園でしょげてたみたいですね。葵は好きなやつがいるからお見合いは断った、といって【アナタ】に告白します。それを知って【アナタ】は驚いた表情。
「そんなに驚くことないだろ…目ぇ、まんまる。なんだその可愛い顔」トラック3:「お見合いと告白」
唐突なデレ!!トラック2で素直に褒めてくれてたら納得したかもしれないけど、いきなり「かわいい」とか言われても……キャラ変わってない?
「見合い話で好きだって自覚したってことか」とか「お互い傍にいすぎて気づかなかったのかも」ってセリフは説明的過ぎて蛇足。
幼馴染でこの流れだったら、だいたいそうじゃない?両想いになった後は葵がめちゃくちゃデレます。
変わらない日常、変わり始めた距離
トラック1は眠っている【アナタ】に葵がイタズラするんですけど、ここでは眠っている葵に【アナタ】がイタズラしようとします。
正直、トラック1いらないような気がしてたけどここにつなげるために必要だったのかなー……なんて思いました。
そう思うと(重要だとは思いませんけど)少し必要だったような気はする。
イタズラしようとしていた【アナタ】に気づいて「お仕置き」と称した「キスの刑」。
何度かキスを繰り返した後「下に親がいるのに」という状況説明が入ります。いらんと思う。
ここで【アナタ】は葵の寝言を耳にするんですけど個人的な好みで言うと寝言のエピソードって、いかにも嘘くさくてワザとらしいからあまり好きではないんですよねー……。
昔の夢を見ているみたいなんですけど、回想シーン入れたらいいんじゃないの?って私は思いました。
大事な話
【アナタ】が葵に大事な話を打ち明けます。葵がビックリするくらい重い空気だったみたいですけど【アナタ】はどんな状態だったんだ。
【アナタ】は仕事でニューヨークへ行くことになったと報告。【アナタ】のことは全面的に応援してくれて、甘い言葉をささやいてくれます。
一方、葵からも週末「親いない」報告。週末は、二人きりで過ごす約束をします。
重い空気を和らげるためなのか。送り出す直前のような、しんみりした「いってらっしゃい」から「まだ早い」へ切り替えたときの明るさに葵の優しさを感じました。
初めての夜
葵の家は風呂が熱めらしい。お風呂上がりの【アナタ】にキス。
「あのさ。この家に二人きり…って、どういうことかわかるよな?」
トラック6:「初めての夜」
ベッドに移動してイチャイチャすることになるんですけど、【アナタ】にいろいろ聞いてはくれても完全に彼から施しを受ける感じ。
彼が飄々としたキャラ(たぶん)だからなのか熱がこもったようなセリフでも私にはあんまり熱がこもったように聴こえなかった。
色々と【アナタ】のことを褒めてくれても……私にはピンとこないセリフが多かったです。不快にはならなかったけど。
それと終わる瞬間「出る」って言うんですよ。私は「出る」って表現があまり好きじゃないみたいです。まあ、出るには違いないんだけどさ。
あの日の約束
寝言で「指輪」の話。昔、【アナタ】と一緒に行った夏祭りの夢を見ていたみたいです。
指輪のエピソードなので……この時点で、両親には二人の関係を話していないようですが葵は将来のことを考えてるってことは……プロポーズあるなこれ。
そして1年後
空港にお迎え。葵は両親から「一緒に食事しよう」と言われたみたいなんですけど、再会の日くらい独占したいと二人きりで過ごすことに。
1年ぶりですから、そういう流れになりますよね。葵が荷物を持ってくれて、空港を出ます。
再会直後から【アナタ】を褒めてくれるんですけど、葵の褒め言葉がやっぱりしっくりこないんだよなー。
再会の夜
家に帰るまで待てず、二人でホテルへ。部屋に入るなり、キス。その場で一通りのことを約14分の内の6分くらいかけてされるんですけど……。
「ベッド行くぞ。連れてってやるから」
トラック9:「再会の夜」
えっ?ベッドじゃなかったの?早く抱きたいって言ったから、すっかりその場でのつもりで聴いてたのに……。すごく冷めた。
ベッドじゃなくたってその場でしたらいいののに。私は衝動に任せるのもいいと思います。ベッドでするなら最初から連れて行って欲しかった。
お姫様抱っこをさせかったのかな。私はそのまま続けてもらった方が没入感をぶった切られなくてよかったのに。
キスは多めなのはよかったです。キスをしながらイッた後の「もっと…」が色っぽくて好きです。
ずっと初恋
一緒に夏祭り。一巡りして、深呼吸をしだす葵。……ほうほう。なるほど。
あのさ、と切り出して指輪を取りだします。
「俺のお嫁さんになってください」
トラック10:「ずっと初恋」
指輪はピッタリ。ずっと一緒にいれば指輪のサイズくらいわかるんだってさ。えっ?私はわからないと思うよ。
プロポーズはシンプルがいちばん!!「結婚してください」もいいけど「お嫁さん」って言い方が、かわいくて好きです。少し無邪気に喜んでいるような一面を見ることができました。
ステラ特典「月見酒と浴衣と」
お酒でイイ気分の葵が【アナタ】にちょっかいをかけているうちにイチャイチャ……という定番の流れでした。
部屋に入ったところから始まるんですけど、冒頭の1分を「浴衣がある。温泉行こう。はい。浴衣」のやり取りに使わないでほしいです……。
そりゃ温泉旅行に来れば浴衣だし、着たままするでしょ。聴いてもないうちから聴き手は知ってるんじゃないですかね。私は知ってました。
温泉から帰ってきた後は二人で月見酒。葵のほろ酔い加減が大袈裟過ぎず、ちょうど良かったです。
あまりにベロベロだと情緒がないですし。葵が【アナタ】にちょっかいをかけているうちに、その場で本格的にイチャイチャに突入するんですが、布団敷いてあるからと移動します。
……なんで途中で移動するの!移動による中断。そしてイチャイチャ再開。最後までそこでするか始める前に移動してほしいんですが……!
命令されないのはいいんだけど、彼の「お前の身体は知り尽くしてる」みたいな態度に、どうも「キュン♡」みたいなのがないんですよね……。
【アナタ】の好きなところを触ってくれるのも気持ちよくしてくれるのも良いことだけど……テクニックに対する自信みたいなのを感じてしまって、あまり好きになれない。
説明多い。
妙に状況説明のセリフが多く感じて我に返る場面が多々ありました。
しかも後出しで思っていたのと事実がでてくると夢から覚めるので、何してるのかわからない方がマシだと思った。
ある程度は仕方ないとは思いますが説明しすぎ。
何度か聴いてみたのですが、つやまろさんの「頼れる男性」はしっくりこなかったですね。
シナリオ自体は悪くはないんだけど……悪くはないです。でも私には刺さるものがなかったです。