感想:体育会系男子の恋活 大工・早乙女隼人の場合(CV:茶介)
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衝撃のラストがあなたを待ち受ける。
……文句しかないです。
まず32歳の男が自分の弟妹よりも若い20歳前後の箱入りお嬢様を……って私は気持ち悪いと思う。
「恋活」と言いつつ彼の年齢設定と作品のコンセプトを考えると「婚活」も含んでいると思うので余計に気持ち悪いです。
お嬢様の方が積極的にアプローチかけて男の方が根負けするって展開なら…もしかしたら可愛いと思えたかもしれない。
でも32歳の男の方がウブなお嬢様に好きも何も言わないまま、いきなりキスして身体を触るって普通じゃないと思います。
恋活で婚活なんでしょ?真っ当な大人がやることか?正気か?年齢設定間違ってませんか?
私はこんな男性には惹かれないです。
二次元なんだから30歳超えたらもっと落ち着け。
この記事は茶介さん出演のシチュエーションCD「体育会系男子の恋活 大工・早乙女隼人の場合」の感想記事です。
- 「あ、早乙女建設の息子です」
- Make Love – テラスで雨宿り –
- 「この前のこと、本当に悪かった」
- 「……遠回りするか?」
- Make Love – ホテルで –
- 「この現場が終わったら」
- Make Love – 彼の部屋で
登場キャラクターについて
- 名前:早乙女隼人(32歳)
- 自分を「俺」【アナタ】を「アンタ」と呼んでいたけど「お前」に変わる。
- 無口とは?誠実とは?
「体育会系男子の恋活 大工・早乙女隼人の場合」感想
本編
早乙女建設が請け負った【アナタ】宅の改築工事に腰を悪くして途中から加わったのが息子の隼人。
職人気質のキャラとして定番の「無口な人物」らしいんですが、そのわりには喋りが軽いしよく喋るし無口とも思えない。
無口って口下手も含むと思うんですが……。
私の印象だと茶介さんの声って口下手な声じゃないんです。口が上手い人の声なんですよね。「バツイチのバーのマスター」って感じなんだよな~。
私はミスキャストだと思います。
ふわふわ漂っているような無気力感を感じます。誠実そうな感じもしないしどっしり構えている感じもしない。ただやる気ないだけって感じ。
あのサイコパスがこんな雰囲気の声だったんですけど彼は諸事情で無気力だろうからよかったんですが、この人にこの声は違うと思います。
セリフですけど……無口な人が
「ケガさせたくねえんだよ。じゃあな」
トラック1:「あ、早乙女建設の息子です」
なんて気軽に言いますかね?
少し笑いかけているようなニュアンスを感じたし……寡黙キャラがそんな言い方するんですかね?
誰の解釈なのか指示なのかわかりませんけど、私は寡黙なキャラじゃないと思います。
幼い頃から兄のように慕っている近所の土建屋の息子か。
依頼主側の【アナタ】に対する態度もおかしいと思う。
年下とは言え、なんでこんなに砕けた感じなの?
依頼者側の人間に対してもうちょっと畏まってもいいんじゃないの?
何、気軽にタメ口で話しかけてきてるの?
無口で口下手だったらなおさら堅苦しく敬語使うんじゃないの?
【アナタ】がお茶を出す場面で隼人が驚いて「は?(あ?)」みたいなセリフがあるんですが少し間延びしたような「はぁ?(あぁ?)」って言い方で私はバカにされてるように感じてイライラしました。
指示でそうなのか茶介さんの解釈なのか知らないけど……もっと別の表現をして欲しかった。
イメージにない新しい茶介さんが聴けると思って聴き始めたのでガッカリしました。
テラスの【アナタ】と話すシーンでも呆れたような態度で「俺の話はいいだろ。アンタ話せよ」って何回も言われて、バカにされてるようにしか思えませんでした。
私がイメージする寡黙なキャラって「アンタの話聞く」とか言ってあとは相槌打ちながら真剣に話を聞いてくれるイメージだったんですけどこの人は違います。
新しいね!
このテラスでの暴走も唐突過ぎてツッコミしかできない。
【アナタ】が先に「恋人はいるか」って聞いたから少なからず隼人に興味はあるんだろうけどさ。
好きも何も伝える前に32歳の大男がいきなり【アナタ】の腕掴んで
「嫌だったら、手振りほどけよ…」
トラック2:「テラスで雨宿り」
って、は?
えっ?
脈絡行方不明。
こいつ、何言ってんの……?
囁くようなトーンが余計腹立つ。今そんな話してないですけど?
唐突すぎて、一瞬寝落ちてたのかと思った。確認したけど全然寝てませんでした。
私はしっかり覚醒してるよ!!
【アナタ】が黙っていると
「なんか言えよ。いつもおしゃべりなくせに」
トラック2:「テラスで雨宿り」
「いつもおしゃべり」呼ばわりされるほどこっちはそっちのこと知らないんですけど?
勘違い野郎かよ……。
大男にいきなり腕掴まれたら箱入りお嬢様なんだからビックリもするでしょ。
しかも「アンタは眩しすぎる」って告白断るときの言葉じゃないですか?何も言ってないんですけど?!
好きとか言ってないんですけどー!?
この後、【アナタ】が黙っているのをいいことにキス!
キスだけで終わらず戸惑う【アナタ】の身体を触って「もっとよくしてやる」だの「教えてやる」だの……ゾッとしました。
この人痴漢です。
シチュエーションCD聴いてて本気で「やめて」って思ったのは初めてです。本気で不愉快。CDを割りたくなりました。
後日、謝罪の手紙が届きます。例の一件以降、気まずくて(?)【アナタ】はお茶出しなどに顔を出さなくなったんですが強制わいせつかましといて「顔が見れるだけでいい」とかよく言える(書ける)よね。刑事事件だよ?
寡黙な人って勘違いされやすいが故に誠実さが何より大事だと思ってたけど、この人全然違う。
あらすじを読んでみると「誠実」って設定みたいですけど、ここまで聴いて私は隼人という人間に誠実さを一ミリも感じてないんですよ。
「どこに誠実さが描かれているんですか?」
誠実さがどこにあるのか私は目星もつけられません。手紙で謝れば誠実とでも思うんか。お前もろとも燃やすぞボケ。
しかしチョロい【アナタ】はそれでホイホイ隼人の前に姿を見せます。そこでデートの誘いを受けて、後日2人きりで出かけることになりました。ナンデヤネン。
自分から誘っといて「本当にいいのか?」じゃねえんだよ。
私はよくねえよ。
デートはドライブと公園で【アナタ】のお弁当を食べる健全なデートをしたみたいですけど場面は一切描かれません。もしかしたら誠実な一面とかが垣間見えたかもしれないのに……。かも!しれないのに。
だいたいデートは前戯の一部でもあるでしょ!?デートが盛り上がらなかったらホテル行かないでしょ!?違うのか!?
しかも初めてなんですけど!!?
門限まで2時間あるということで、どういう流れかわからないんですがホテルでテラスの続き。
終わった後、幸せって言ってくれたのだけは……まあ良かった?かな?
「幸せ」って言われるのは好き。……我ながら苦しいフォロー。
そしてキャラ自体に良い感情持ててないので、ときめきはしない。
【アナタ】の門限が迫ってるからって終わってすぐに送ってくのは優しさなんでしょうか。
やることやったから、さっさと帰りたいとしか思えませんでしたけど。
改装工事が終わったら……挨拶、ってことは結婚するの?……結婚するんだ~……あ~あ……。
そして――……
衝撃のラスト。
隼人の家に連れて行かれます。
話が終わって二人きりになったときの「家族うぜー」みたいな態度(に私は感じた)も32歳にもなって痛すぎない?
32歳の男が自分の弟や妹よりも年下の彼女(【アナタ】が弟と妹よりも年下っていうのは公式サイト下部のプレリュードSSに書いてあります)を実家に連れて帰り、自分の部屋で彼女とコトに及ぶのも引きました。
(弟妹が意外といい大人でこれまたビックリしました。勝手にまだ10代の学生とか手がかかる子どもかと思ってたので!)
家業を継ぐ(弟と妹はきっとお手伝いしてる)んだろうから実家暮らしなんだよね、きっと。
そう考えれば、別に不自然じゃないんだけどさ……。
おっぱじめるのはいいとして(あんまりよくはない)
途中で終わるんです!!
真っ最中に!!
ふぁ~っとフェードアウトします。
フェードアウトした後は場面が切り替わって【アナタ】を家に送ってくシーンとか入るんだと思うじゃないですか。
私はそう思っていたんです。信じ切っていたんです。
私は聴きながらトラック数なんて確認してないし。いつ終わるかなんて常に把握なんてしてないんですよ。
だけど待っても次のトラックが始まらなかったので「まさか…?」と思って確認したら最終トラックが終わって、最初のトラックに戻ってました。
真っ最中ですけど!?
終わったことを確認して
「嘘でしょ」
って声出してました。
何を意図した作りなの。斬新すぎてついていけない。
特典:テレフォンH
32歳の男がウブな彼女と電話中にアレコレ指示して自分で触らせてムラムラしたから翌日会おうって約束して、会うなり「ホテル行きたい」とか言う話。
若い女とやりたいだけのオッサンとしか思えなかったです。
もし彼が若かったら「もうっ♡」ですませることもできたかもしれないですけど……32歳でしょ。
もっと落ち着いてくれないか。
>>ステラワース
あとがき
先に聴いた友人が非常に憤っていた気持ちがよくわかりました……。
イチャラブハッピーエンドにこだわったとか公式がドヤってましたけど私は何度も聴きたくはなりません。
彼氏でも何でもない男にいきなり身体をまさぐられるなんて悪夢でしかない。
2人は幸せみたいだしハッピーエンドと言えばそうなんだけどさ。
ライターさんの作風が致命的に合わないんだろうなと感じました。あとやっぱりこのキャラに茶介さんは違うと思う。
キャラクターの魅力もわからず、挙句にあの尻切れトンボな終わり方……。
私にはとんでもない作品でした。