Club : CUP6/佐和真中|感想
約 6 分で読めます。
綴(??歳)|誰も死にません。脅されてもいません。怖い話が苦手でも聴けます。ご安心ください。
これ、だいぶイラストで印象操作されてますよね。てっきり弱みを握られて脅されたりしてるのかと……全然違ってた。「俺の命令に従わないと死ぬぞ」って話かと……。
誰も不幸になりませんでした。
低めの佐和さんボイスです。後ろ暗くて闇取引しているような声色だけど内容は平和です。恋愛関係ではないんですが「恋人設定」で接してくれるので恋人のつもりで聴けました。
綴さんはなかなか情熱的な恋人になってくれます。「お前はこうだろ」じゃなくて「俺がしたい」って言い方をしてくれたのがとてもよかった。
私は今まで聴いた佐和さん主演作品で、いちばん好きかもしれない。
ヒロインは不在。聞き手のあなたと恋人役の綴さんの物語が進行します。
本編|AA:Club : CUP6
なーるほーどねー!!「体感するボイスドラマ」と謳っているだけある…。
ソロプレイ専用音声作品です!!こりゃ潔い!!
ヒロインは不在!「聴き手」と恋人役の彼のやり取りで進行します。恋人役の彼にソロプレイをさせられるっていうか一緒にする作品です。
「指示に従わないと私はピエロと化す」とか言ってたけど…なるほど。確かにサービスする側が1人で盛り上がってるって想像すると間抜けだからな。
CUP6はトートタロットのスモールカードが由来で意味は「pleasure(プレジャー/快楽、喜び)」。
「お客様に最上の快楽を。そして、満ち足りた気持ちの豊かさを」
Club : CUP6 オーナー:綴(3:00-3:10)
ようするに「Club : CUP6」は電話で利用できる女性向け性的サービスです。あなたはサービスを利用するために「Club : CUP6」に電話をかけました。
接客は「Club : CUP6」オーナーの綴(つづる)。彼によると、あなたは「Club : CUP6」初めてのお客様です。
敬語でのご利用案内を受けた後、サービスが始まると敬語じゃなくなります。
喋り方は少しぶっきらぼうで高圧的な雰囲気も少し感じました。でも、冷たいようで冷たくないです。甘々ではないけど…優しい。表現が難しいな。なんか……なんかとてもいい感じです!!(雑)
トラックリスト
- Club : CUP6 オーナー:綴
リアルな通話を再現!
収録時間は長めなんですけど、トラックが分かれていません。
潔く、1トラック構成!途切れなく通話している状況をリアルに再現するためでしょうか。私は勝手にそう思ってます。
でも、実用特化であるなら、冒頭のご案内部分と終わりのご挨拶は省けるようにトラック分けした方が使いやすかったかもね。
途中から聴きたい場合にはトラックが分かれてないから不便かも。目星もつけられないし。
個人的には1トラックぶっ通しは嫌いじゃないです。没入感はあると思う。
むしろこれが「Club : CUP6」の特徴と思っているので、このままでいてほしかったんですけどねー……(続く2作品は普通にトラック分かれちゃいました)
電話で話している体なので左側からしか聴こえません。右から聴きたい方はイヤホン逆にしてみるなど自分で調整が必要です。
長くても気軽に聴いていられる。
「布団の中で聴いて指示に従え」という指示があり、ずっと布団の中で恋人と通話している設定です。声を潜めて話しかけてくるので2人だけの秘めごと感あって良い。
「布団の中で恋人と秘密のやり取りをしている」つもりで聴いているだけでOK!!途中で状況が変わることがないので「今はどうなってるのかな?」なんて考える必要もありません。彼の言葉をただ聴いていればよい作りです。
何も考えずに聴けるのは面倒くさいし冷める瞬間もなくて、とてもいいと思う。
彼の指示も単純な指示なので「何すればいいの?」って迷うようなところはないです(たぶん)
ただ「この先に何かがあるかも?」って期待する楽しみやスリルはないですね。電話越しの声を聴いているだけなので、急に何かが起きるわけもなく、指示に従わないとちょっと退屈かもしれません。長丁場なので。
私は彼をピエロにしたまま、寝ました。
電話越しの恋人。
私は少なくとも彼の人物像に好感を持った状態で聴かないとどうも楽しめないんですけど「電話越しでしか会えない恋人」と言われて「なるほど!」となりました。
その表現は刺さったぞ。「電話越しでしか会えない恋人」。
触れ合いたいのに触れ合えない電話越しの恋人……求め合ってるのに決して叶わないみたいなやつね。
わかった。OK!!それ、私、好きな設定です。
直接的表現もそこそこ出てくるんですけど、性的サービスとして「性欲や羞恥心を煽る目的」が明確で理にかなっていたので何も違和感はなかったです。
綴さんの「(わざと直接的な表現をすることで)あなたを困らせたい」ってセリフが妙に魅力的だった。やだ……困らせてほしい。
一方的に尽くされてる感がない。
綴さんはサービス側で、こちらはサービス受ける側なので、綴さんが一方的に尽くすだけになっても仕方ないとは思っていたんです。でも、綴さんとしては「一方的に淡々と攻める男」はちょっと違うそうです。
適度に声も出してくれるし「お前はこうされるのが好きだろ?」って決めつけがなくて「俺がこうしたい」って言い方がよかった。
「俺がどうしたい」って積極的に言葉にしてくれるところが情熱的に迫られてる感じで非常に好みでした。
まるで、私の全てを知ってるかのようなことを言われると「はあ?思い上がってんじゃねー」ってイラっとしちゃう。だから「俺がしたい」って言われるのが私は好きです。
全てのシチュ彼がそうなればいいのに!
終わり方にひと工夫。
サービス終了後の「最後のお願い」にひと工夫感じました。
「もしあなたの声を聴く機会があれば」と前置きがあったので、お支払いのご案内(チップを上乗せして、とか)をされるのかと思ってました。全然違った。
「提携ブランドの公式HPコンタクトページからご意見を送ってください」って話だった。
提携ブランド名が「little cheese(リトルチーズ)」!リアルとリンクさせてきた……!!
送りたくなるような上手な工夫だな~と妙に感心しました。
最後に
公式サイトでは「特殊なボイスドラマだから絶対に試聴しろ」って注意されてるけど、私は試聴しなくても大丈夫だと思います。
電話越しの恋人気分もなかなか悪くない。むしろ、好きです。試聴(20分超!)だけするのもいいんじゃないでしょうか。